子供に育てたい3つの心!

-子どもに育てたい3つの力-                   長崎県スクールカウンセラー(I・N)
① 愛すること ② 責任 ③ 人の役に立つ喜び


責任…責任を教えてもらわなかった子どもは、自分を抑制する術を知りません。
例えば、遅刻しないように起きるのは、子ども自身の仕事です。子どもに押し付けるのではなく、子どもがやりたくなるような環境作りをします。
3歳位なると「やりたがり」〜 これを健康的に育てるのです。子どもの仕事は子どもに任せる!
そして甘えは受け入れる。すると、迷うことなく一貫性を持って対応できるようになります。

物事には、必ず原因と結果があります。
居心地が悪いことが多く起こると、どうしたら良いかを考える習慣がつく。責任を学んでいる子どもは、困ることがあった後、原因を考え、結果を出そうと耐えて考えます。その結果①問題解決能力が育つ。②現実を見る勇気が育つ。③成長しようという意欲も生まれる。 これが「生きる力」となります

反対に、責任を学ばない子は変化に対応することがうまくいきません。
責任を教える第一歩として、朝、1人で起きることから任せてみましょう。
「起こしてよ〜困るよ!」→ 「そうだよね、困るよね」と共感を示し、「起こさないと決めたの」と決意を伝えます。
できたら、「お母さん嬉しいなぁ、やったね、すごいね」と認め自信を持たせます。

人の役に立つ喜び…褒めること、叱ること、物やお金を与えることも、全て外からの働きかけ。
外から子どもをその気にしようとする行為です。
本当のやる気は、子ども自身の中から湧いてくるものです。 そのやる気の「種」は、人の役に立つ喜びです。 この動機づけの種を植えることで、子どもは一生、健全なやる気を保つことができます。
この動機づけで動くとき、私たちは大きな充実感を体験できるのです。「いい子ね」「えらいよ」より、親がどう感じたか、気持ちを教えてあげてほしいと思います。「ありがとう」「お母さん助かったよ」と言う具合に、自分の働きが親にどのような影響を与えたかを教えるのです。
「あなたが手伝ってくれるから、助かるわ」と。
自分が役に立てるという大きな喜びとなります。
子育てとは、親が、自分の気持ちをいかに言葉豊かに伝えるかを学ぶチャンスです。
子どもの中に、役に立つ喜びの種を植えましょう。

子どもをきちんと振る舞わせることに忙しく、指示・命令してしまって、自分がどう思うか、どう感じるかを伝えるのが私たちは少ないようです。
子どもが、共鳴し共感して自ら動きたくなるのは、気持ちを聞かされた時なのです。「あなたが、手伝ってくれるおかげでお母さんは助けられている。ありがとう!」と。
すると言われた喜びで、次は?と喜んでするのです。
いやいややらせるのと、答えは明白ですよね。
感謝や共感の中で、子どもに大切なことを教えることができるのです。

「しつけ」とは、親の言うことを聞かせることでも、親の思う「いい子」にすることでもありません。
人と一緒に、幸せに生きていくためのあり方を教えることです。
そして感謝や共感の言葉で望ましい行動を強化します。プラスのメッセージで、子どもの言動を強化できます。
照れずに、思った通りの喜びや感謝を「私メッセージ」で伝える。喜びの種をまくのです!
1粒の種が、子どもの心の中で大きく育つのです。