自己肯定観を育ててあげる

                            長崎県スクールカウンセラー(I・N)

自己肯定感は、人間が生きていく上で最も重要な感情です。
究極の自己否定は自殺です。全く自己肯定する材料がなくなったとき、人は生きている意味を見失うのです。
死んでしまいたくなるような辛い体験をしても、それでも生きていられるのは愛してくれる人がいると知っているからです。
親・そして私達の最も重要な使命は、子供に自己肯定感を与えること!    それは「愛すること」を教える行為です。
愛することを教えられた子は、一生幸せに生きることができます!
自分を愛し肯定しているので、苦しいことがあっても、強くいられるのです。
自己肯定感と混同されがちなのが傲慢さです。
自己肯定感を生み出すのは愛。そして傲慢さを生み出すのは恐れです。
自己肯定感が強いほど、私たちの日々は輝き、充実した毎日を生きることができます。子供に自己肯定感を教えるのは私たちのそして親の仕事であるのですが、よくこんなことをそっと打ち明けてくれる親がいます。
「子供にはぜひ自分を好きになって欲しいのですが、それを教える私が、自分を好きだと思えないのです。どうしたらいいのでしょうか」
実は子供に自己肯定感を教えるプロセスがそのまま、親が自分の中にそれを育てるプロセスです。子供を愛する中で、一緒に自分を愛する気持ちも育ててみてはいかがでしょうか。
もしあなたに十分な自己肯定感がなかったとしたらそれはあなたのせいではありません。
それはあなたの親のせいでしょうか。
いいえ親はそれ以上のやり方を知らなかったのであってそれは責められません。
今のあなたには選択があります。
自分でこれからの自分を選べます。自分を好きになるために次のことを試してみてください
① 自分の好きなところをリストアップする。
お母さんは本当に自信をなくし、全く自分を好きになれないといいます。そこで1晩に50個、自分の好きなところをリストアップする宿題をやっていただきました。翌日、彼女は何かが違うと晴れ晴れした顔を見せてくれました
② 1日10回は声を出してて今日の自分を認める。
自分を好きになれない人は、内心でよく自分を批判します。そこでその批判の声に対抗し、自分を認める言葉を声に出して自分にいます。
「早く早く、と子供をせかさなかった。よくやった」など。
③ 自分を好きになる魔法の言葉を作り、その言葉を自分との約束にする。
「私は自分が好きです」これは15年間使い続けてきました。そしてすっかり自分のものになりつつあります。

これを子供や夫・妻、そして愛せない人のためにもやってみてはいかがでしょうか。

人間にとって1番重要な感情である自己肯定感のことを伝えましたね。それは、基本的に母性によって育むことができます。                                                            ところがそれだけで子供は自立することができません。責任を学べないからです。責任を教える事は、子供に良いことと悪いこと、やっていいことといけないことの境界をはっきりと示すこと。基本それは父性の仕事でした。そのままの自分が最高だと教えることと、自分を抑制することを教えることが1つになった時、子供の自立が促されるのです。責任を教えてもらえなかった子供は、自分を抑制する術を知らないのです

親が不安やイライラの塊であるときは、冷静に子供の言葉を受け取ることが難しいです。           子育てを通して親として、1人の人として自分が成長し続けることがいかに重要であるかを学ぶでしょう。